【銀行消滅】第4のメガバンクー元銀行員の視点ー
閲覧ありがとうございます。
今日は先日、資本業務提携を発表したSBIと福島銀行の件について、元銀行員の立場から述べていこうと思います。
あらまし
今回、SBIは福島銀行と資本業務提携するために11億円を出資しました。
SBIホールディングスと福島県を地盤とする第二地方銀行の福島銀行は11日、資本業務提携すると発表した。SBIが福島銀に11億円出資し、グループで19.25%の株式(議決権ベース)を握って筆頭株主となる。福島銀は11日の取締役会で決議。SBIが持つ金融商品販売のノウハウやITを活用した業務効率化を進め、経営改善と収益力の回復を目指す。
福島銀は来年6月、SBIから社外取締役1人を受け入れる。
SBIは9月、島根県を地盤とする島根銀行と資本業務提携を結び、25億円を出資している。SBIは全国の地銀と連携する「第4のメガバンク構想」を掲げている。
ヤフーニュース
(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00000032-kyodonews-bus_all )
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 三井住友フィナンシャル・グループ
- みずほフィナンシャル・グループ
に続く第4のメガバンクの座を狙いSBIが動いたのが始まりでした。
この3社とも知らない人はいない大企業です。
その仲間入りを果たすべく行われた今回の資本業務提携。
福島銀行と島根銀行とは
では、全国的にはどんな立ち位置の銀行なのか。
日本にはメガバンク、第一地銀、第二地銀があり、地銀は全部で104行あります。
週刊エコノミスト6月25日号の「残る・消える 地銀ランキング」によると、
です。
正直、ひどすぎる順位ですね。
僕が務めていた銀行も近い順位にいました(笑)
ランキングを見ると、第二地銀でも上位の銀行はあるものの、どちらかというと第一地銀の方が上位に入っているような印象を受けました。
銀行の営業が苦しくなっている昨今、なぜ資本業務提携など行うのでしょうか。
答えは全国の地銀と連携して「第4のメガバンク構想」を実現するためです。
方法としては大手の証券会社であるため、SBIが資本業務提携した地銀に金融商品販売のノウハウやITによる業務効率化で収益化を高めるといった方法のようです。
今後の第4のメガバンク構想
今後この政策がうまくいった暁には第4のメガバンク構想は新たな動きを見せます。
おそらくそれは、地方銀行の吸収。
SBIの経験を生かして、多くの地方銀行を吸収し再生させることで、最終的にメガバンクを超えるつもりなのではないかと思います。
言うなれば、ギガバンク創生計画。
これが実現したら金融業界は一変することでしょう。
金融業界は今やオワコン化していますが、息を吹き返すと思います。
【まとめ】
- これから地銀の吸収が始まる。
- また同時に地銀の再生が始まる。
- これが達成できたら金融業界は変わる。
という流れです。
しかし、この流れはSBI一社の流れでしかないため、まだまだ弱いですね。
今後おそらく、SBIの成功例をもとに、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャル・グループの3社も地銀吸収に乗り出したとき、金融業界全体が変わる一歩になると思います。
変わりゆく業界に目が離せませんね!
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